個人情報保護方針


 

経営講座の第133回目です。
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Question
景品表示法 - 優良誤認表示

●質問
当社は小売業なのですが、現在、インターネットショップの開設を検討
しています。今までは実店舗だけの展開だったため、商品について
当社独自の説明を加えるということはしていませんでした。しかし、
インターネット上で商品を選んでもらうとなると、メーカーが出している
説明だけでは十分でないように感じています。
そこで、当社が考える商品の説明や評価を記載しようと考えているの
ですが、その際の注意点があれば教えてください。

Answer
実際に使用等を行なったうえでのコメントであれば大きな問題はないと
思われますが、実際の商品より良く見せるよう表現を誇張することには
リスクがあります。
●解説
インターネットショッピングは、コロナ過もあって着実に成長しており、
積極的に導入を検討したいところではあります。ただ、ご質問にある
ように、実店舗で商品を購入する場合に比 べ、消費者(顧客)は商品
の情報を得られにくく、出店している会社側が商品についての情報を
補足しなければなりません。 どのような内容をインターネット上に掲載
するかは会社の自由であり、特に制限があるわけではありません。
ただ、景品表示法という法律では、商品の品質、規格、その他の内容
について実際のものよりも著しく優良であると示す表示は禁止されて
います。このような表示は優良誤認表示と呼ばれています。 品質の
典型例は、商品の成分(原材料など)や属性(性能など)などです。
規格は、国の認証制度の等級などがその例です。その他に含まれる
ものは、例えば、原産地や製造方法などです。これらは品質や規格
そのものではありませんが、それに関連するものとして、規制の対象
となります。優良誤認表示が禁止されるのは、実際の商品から離れた
表示がされてしまうと、消費者が合理的に商品を選択できなくなって
しまうからです。
どのような表示をすると「実際のものよりも著しく優良であると示す」
ことになるのかは、扱っている商品の種類や性質等によって変わって
きます。そのため、一般的な基準を示すことはできませんが、誇張した
記載は避ける方が無難だと考えられます。
例えば、ダイエット食品について、根拠がないにも関わらず、「食べる
だけで痩せるなんて !?」などと書いてしまうと、実際の効果よりも高い
痩身効果を得られると表示したものとして、違反となってしまう可能性
があります。優良誤認表示は、故意がなかったとしても違反となります。
実際の商品を忠実に紹介するよう心がけることが肝要です。